諫山創氏による「進撃の巨人」は、圧倒的な力を持つ巨人と人間の戦いを描いたダークファンタジー作品です。
少年マガジンで、2009年から2021年まで連載した大人気作品です。
アニメ化や実写映画化などメディアミックスがされたので、知っている方も多いのではないでしょうか。
既に完結しておりますが、今なおファンも多く、私もそんな進撃ファンの一人です。
今回は、登場人物であるフロックについて調べてみました!
「進撃の巨人」賛否両論のフロック、どんな人なの?
フロック・フォルスターは、「進撃の巨人」において賛否両論を呼ぶキャラクターの一人です。
それはなぜか?
初登場時のフロックは、駐屯兵団から調査兵団に編入したばかりのただの新兵に過ぎませんでした。
少し小生意気な性格で、ジャンとの軽い口論シーンでは、フロックはモブキャラクターっぽい印象でした!
しかし、物語が進むにつれて彼は驚くべき変貌を遂げ、物語後半では中心人物となっていくのです。
特に「(エレン)イェーガー派」のリーダーとしての存在感は圧倒的であり、彼の信念は作品の重要なテーマに深く関わるものとなりました。

個人的には、暴走してるエレンに
傾倒するフロックに苛ついたw
フロックは巨人を前にして任務を放棄するような臆病者でしたが、壮絶な戦場での経験を通じて、次第に「悪魔」こそがパラディ島を救うという信念を抱くようになります。

「悪魔」はエレン。。
エレンに傾倒し、パラディ島の未来を守るために過激な行動も厭わなくなった彼は、最終的に「地鳴らし」計画を支持し、エレンこそが救世主だと信じて行動します。
この強烈な信念こそ、フロックの魅力の一つであり、彼がただの臆病な新兵から、島のために命を賭ける覚悟を持つまでに成長した姿が読者に強い印象を与えています!
しかし、生まれ育ったパラディ島勢力を守るための行動とはいえ、無抵抗の人間を射殺するなど容赦のないフロック姿勢には、批判の声も出てきますよね。。
自分の世界を守るためならどんな行動もいとわないという姿勢が賛否両論を呼ぶのでしょうね。
「進撃の巨人」裏切り者?フロックはどうやって死亡した?
フロックの最期は、まさに彼の信念の強さを象徴していました。
「みんな殺される」「俺たちの悪魔、それだけが希望」と言い残し、パラディ島の運命をエレンに託した彼は、調査兵団として共に戦った仲間たちと敵対する道を選びました。
かつての仲間と戦うという行動から、彼は「裏切り者」と見なされることもありますが、フロック自身は終始一貫してパラディ島を守るという大義に基づいて行動しているのです。

正義とは何か、、考えさせられますよね。
戦争は、どちらも「自分こそが正義」って
思っているんですもんね。。
むしろフロック側からすれば、エレンを止めようとするミカサやアルミンたちの方が、パラディ島を裏切っているように映っていたでしょう。
ミカサ達が乗った飛行艇の燃料タンクを破壊しようとしたフロックの行動は、パラディ島の未来を守るための最後の抵抗だったと言えます。
その前に、フロックはガビに狙撃されて海に落ちたので、フロックは死んだと思っていました。
しかし!飛行艇に燃料を注入しようとしていた時、フロックが突然現れて、準備中の飛行艇に向かって何発も発砲!

恐怖でした、、まじで。
ミカサが咄嗟に対応し、立体起動装置のアンカーがフロックの首部分にあたり、フロックの致命傷となりました。
再びフロックは海に落ちた後、船にしがみついて飛行場まで来たようでした。
飛行艇が飛び立てば、エレンが止められ、パラディ島は世界各国に蹂躙されるという恐怖が彼の全てを支配していたんですね。。

余りのしつこさにゾッとしたけどね。。
もしフロック視点の物語であれば、ミカサやアルミンらの方がパラディ島を見捨てて壁外人類についたと裏切者扱いされてもおかしくないストーリー。
ほんとに凄い話ですよね、、進撃の巨人は!!
「進撃の巨人」かわいそう?うざい?フロックが嫌いな人の意見は?
フロックに対する反感は、彼の冷酷で過激な行動に起因していると思います。
彼は無抵抗の人々を殺すことも厭わず、仲間に対しても辛辣な言葉を浴びせました。
ヒッチに対して、マルロの死に関して冷酷な発言をしたり、アルミンに対しては「なぜ団長ではなくお前が生き返ったのか」と詰問したりして、彼が感情に配慮しない人物として描かれ、読者に反感を抱かせました。
アルミンはエルヴィンをはじめ調査兵団から認められた存在でしたが、新兵のフロックには「私情で団長ではなく一団員を選んだ」と映り、「私情を挟んで人類の勝率を下げた」と思っての発言でした。

アルミンだって「なぜ団長ではなく
自分だったんだ」って、メチャクチャ
悩んだのに、フロックはわかってない!!
って腹立ちましたけどねw
しかし、彼の言葉は時に正論であるからこそ、読者からは「正しいのにかわいそう」と取られることも多くあるようです。
数多くの経験を積んできた団長が生き返る方が、人類に勝機があると考えることは自然です。
フロックは心ない言い方によってうざいと思われてしまう、損な部分がある人ですよね。
「進撃の巨人」フロックの魅力とは?
フロックの魅力は、やはりその強烈な信念と人間らしさが複雑に絡み合っている点にあります。
彼は「悪魔こそが島を救う」という過激な思想に基づいて行動しますが、その信念は単なる狂信ではなく、仲間や故郷であるパラディ島を守るという非常に切実な目的から生まれています。

ある意味、間違ってはいない。。
彼の行動は冷酷に見えることが多いものの、仲間の犠牲に意味を見出そうとする必死な思いが垣間見えます。
フロックは弱さを抱える普通の人間でありながら、壮絶な経験を通じて自らを変貌させていったキャラクターです。
特にウォール・マリア奪還作戦での生き残りという壮絶な経験が、彼の心境に大きな影響を与えました。

特攻隊を経験した
からね。。
フロックは単なる悪役ではなく、人間としての深い苦悩をもつ人物であり、そこが一部の読者から支持されている部分なのだと思います。
さらに、フロックは信念と狂気の境界線を歩むキャラクターであり、その姿は「進撃の巨人」という作品のテーマとも重なります。
作品全体が「正義とは何か?」という問いを投げかける中で、フロックの存在はその答えを曖昧にし、読者に考えさせる要素を与えてますよね。
彼が信念を貫くために行った残酷な行為も、彼の中では「正しい選択」であり、他者の視点から見ると「狂気」としか映らない。
この境界線の曖昧さが、フロックを単純に評価し難いキャラクターにしています。
最終的に、フロックは信念を持ち続け、最期の瞬間まで島を守ろうとする姿が強烈に描かれました。
彼の死は悲劇的でありながら、彼の生き方に一貫性を持たせるものであり、多くの読者に強い印象を残しています!
フロックの信念・生き方こそが、彼の最大の魅力であり、彼が多くの論争を呼びつつも重要なキャラクターとして語り継がれる理由です。
「進撃の巨人」フロックについて徹底調査まとめ
いかがでしたでしょうか。
進撃の巨人には沢山の個性的なキャラクターが登場しますが、フロックほど賛否が分かれるキャラはいないのではないでしょうか。
彼を掘り下げることで、ますます作品の魅力が見えてきますね!
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