「俺だけレベルアップな件」は日本でも大人気作品ですね。
アニメ化し、ネトフレックスでも配信されているので、見たことがあるという方も多いのではないのでしょうか。
そんな「俺だけレベルアップな件」ですが、反日だ!という声がチラホラ聞こえてきますので、どのあたりがそのように感じられるのか、調べてみました。
「俺だけレベルアップな件」反日と言われる理由①舞台は韓国、日本は敵国?
「俺だけレベルアップな件」の作品は、実は原作では舞台設定は韓国です。
それもそのはず。原作・原案作者はChugongさん、韓国の小説・漫画・webトゥーンなのです。
作中に日本が敵国として描かれるシーンがあり、それが反日だと言われてしまっている状況のようです。
日韓の歴史的な背景から、日本のファンがそのように感じてしまっているのかもしれません。
「敵国=日本、のように明確に特定して描かれると共感しづらいよね。。」という意見が上がっていました。
しかし、ストーリーを盛り上げるために特定の国を敵にするのは、漫画などではよくあるパターン。
物語を楽しむためには、ファンが主人公もしくは周囲のキャラクターに共感しながら読み進んでいくことが多いと思いますので、敵国として描かれる国側のファンにとっては、なかなかその共感を得るのが難しいのかもしれません。
こうした設定が潜在的な反感を生み、反日だと言われるようになった可能性が考えられます。
「俺だけレベルアップな件」反日と言われる理由②日本版は韓国版と違う?
実はこの作品は、日本版は韓国版とは異なり、一部内容の変更や削除が行われています。
どこが変更・削除されているのか?
主人公の名前変更と立場の変更、DFNの削除などがわかりやすい部分だと思います。
舞台の設定自体を韓国から日本へ変更しているのは、前述したように、日本の文化や関係へ配慮するためだと思われます。
しかし、大幅に改変・削除したことによって、元々はどうだったんだ?すごい反日表現が満載だったのではないか?という憶測を強めたことは否めません。
日本だと思われるDFNとは、どんな頭文字なの?という「わからなさ」からくる不信感もあります。
しかし、この作品に限らず、異なる文化や歴史的背景を持つ国に対しては、作品内容を変更することはよくあります。
しかし、原作者の意図やメッセージ性が変わってしまう可能性もあるため、非常に難しいチャレンジとなるのが一般的です。
ここまで日本でも人気が出たのは制作サイドの努力の賜物ですね。
ファンに対する配慮は重要ですが、作品のオリジナリティや意図が失われないようにバランスをとる工夫を凝らして作られていることが分かります。
俺だけレベルアップな件」反日と言われる理由③反日表現がある
「俺だけレベルアップな件」作中、具体的な反日的な要素や表現があるの?という点についてです。
反日表現といっても、わかりづらいですよね。
具体的には、原作では「DFN」という国が出てきますが、それは日本であると捉えられます。
そしてこの「DFN」という国は、危機的状況にも全く対応できない無能な国として描かれ、巨人たちに首都をめちゃくちゃに破壊されてしまいます。
更に、その国の中でも中枢的な人物(ゲオ会長やリュー)は悪だくみしている最低な野郎。
DFNは日本だと捉えることで、これらが反日表現だと受け取られています。
しかし同時に、DFNは世界上位クラスの強さと技術を持ち、苦難に屈しない精神力の強い国民であることも描かれています。
国の環境自体も、自然溢れる綺麗な国であると。
実際、原作者であるChugongさんは反日主義者ではなく、反日を意識してこの作品を作ったという話も出てきていません。
むしろ日本には良い印象を持っていると発信されています。
それらのことを踏まえると、反日作品だと言い切ることは難しいですね。
「俺だけレベルアップな件」反日と言われる理由④反日だと言う人の意見は?
上述してきたような状況である上で、具体的にどういった意見があるのか?
・内容の大幅変更について、原作ではどれだけ反日表現があるのかと想像してしまい怖い。
・題名が韓国では「ソロレベリング」ですが、日本版では「俺だけレベルアップな件」。
昨今の日本で人気な漫画につけられるタイトルに似通っている点も、内容変更も、日本で売りたいという気持ちが強すぎて、作品へのプライドが感じられない。
・海外の作品を読むときに、やはりそのままの作品を楽しみたい。それが例え、日本への批判が描かれていたとしても、それをそのまま読みたい。本当に受け入れられない人は読まないし、それでも関係なく読む人は読みます。
これらの声を踏まえると、作者の意向ではなかったとしても、日本版が大きく変更されてしまったことは、逆に反感を買ってしまった気がしますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
反日表現があり問題作とも言われる「俺だけレベルアップな件」ですが、こうした背景を理解しながら物語を楽しむと、作品の魅力をさらにレベルアップして感じることができるかもしれません。
改めて、今回「俺だけレベルアップな件」で日本版と韓国版の違いを調べたことで、国際的な作品配信の難しさを感じました。
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