薬屋のひとりごと三姫について解説!緑青館とは?

日向夏氏が原作の「薬屋のひとりごと」は、架空の中華風帝国の王宮内を舞台としたミステリー作品です。

2011年に小説投稿サイトから小説としてスタートし、その後2017年から二人の漫画家がそれぞれ作画を担当し、ビッグガンガンとサンデーGXでそれぞれ漫画作品として連載している、という一風変わったスタイルをとっています。

アニメ化もされていますので、知っている方も多いのではないでしょうか。

主人公の猫猫(マオマオ)は薬学に長けており、その聡明さで次々と後宮の事件を謎解いていく、爽快ラブミステリー作品なのです!

今回は、そんな「薬屋のひとりごと」に登場する三姫について解説していきます!

薬屋のひとりごと 緑青館とは何?三姫は身請けできるの?

「薬屋のひとりごと」は、後宮で起こる怪事件を猫猫が謎解いていくストーリー。

舞台は唐代をモデルとした架空の帝国:茘(リー)という国の後宮ですが、緑青館というのは、猫猫が生まれ育った、いわば実家なのです。

その実家がどこにあるか、って?

なんと、花街(現代風に言うと、風俗街)にあるのです。

なかなかの複雑な環境だと

お察し頂けますでしょうか。

花街とも呼ばれますが、遊郭と言った方がピンとくる方が多いかもしれませんね。

鬼滅の刃にも遊郭編とか

ありましたからね。

作中の緑青館は、花街の中でも高級妓楼

高級官僚や役人たち等のお金持ちがこぞって通うお店で、その緑青館のトップに君臨する妓女が梅梅(メイメイ)、白鈴(パイリン)、女華(ジョカ)の3人です。

この3人のことを三姫といい、どうやら一般の方から見てもアイドル?のような存在のようです。

一晩で一年の銀が尽くと言われるほどの高額がつく妓女なのです!

三姫を見かけただけでも金を出せと言われてしまうくらい(笑)、雲の上の存在なわけですが、緑青館で生まれ育った猫猫にとっては姉や母親のような存在です。

猫猫はそれぞれを、梅梅小姐(ねえちゃん)、白鈴小姐、女華小姐と呼んでおり、猫猫が緑青館に戻ると、三姫からはハグされたり一緒にお風呂に入ったり。。と、男性にとっては羨ましいこと限りないほど、可愛がられております。

同じことをお客としてやってもらおうとしたら、、、一体銀は何万枚必要なのでしょうか?、、、恐ろしいです。

そして作中でも、白鈴の身請け話がちらっと上がっていましたが、三姫を身請けするとなると、一体どれくらいの銀が必要になるのでしょうか?

猫猫が李白を身元引受人として緑青館に戻った時、李白は白鈴のトリコになってしまい、本気で身請けしようと考えていました。

その際、「銀1万枚は用意したいところ」と猫猫は予想。

銀1枚を1万円とした場合、単純に銀1万枚=1億円となります!

一般論がわかりませんが、

すごい高額ですよね!?

高級娼館の頂点の三姫なら、身請けするのに1億円はくだらないということなんですね!

庶民にとっては手が届きませんが、高級官僚なんかは払える額だろうと予想できます。

ただし、緑青館にとって三姫は稼ぎ頭

そして本人たちにとっても、まだ辞めるタイミングではないと考えているため、身請けはまだまだ先の話でしょうネ。

薬屋のひとりごと 三姫の梅梅(メイメイ)とは?

三姫は綺麗なだけではなく、とっても個性揃い。一人一人を紹介していきます!

梅梅(メイメイ)は、囲碁や将棋など様々な遊戯に長けています。

頭が良さそう!

猫猫の母である鳳仙の禿(かむろ、遊女の見習いのことです)をしていたことから、三姫の中でも特に猫猫の世話を見ているように思えます。

こんな女性が女性集団のトップにいると、平和なんだろうなあと思える面倒見の良さが垣間見えますよね~。

ただし、梅梅の魅力は美しさや教養に留まりません!

彼女が本当に素晴らしいのは、他者を優先する心の強さと、相手を思う自己犠牲の精神にあります。

それは、猫猫と羅漢の碁の勝負事で見られます。

猫猫との碁の勝負に負けた羅漢は、緑青館から一人妓女を身請けすることになります。

その際、上がった候補の中に、三姫のうちの一人である梅梅も名を連ねていました。

結果的に羅漢は鳳仙を選びましたが、実はそれを仕向けたのは梅梅本人。

まだ禿として鳳仙のお世話をしていた時から羅漢に思いを寄せている様子でしたが、自分の感情を優先しないあたりに梅梅の心優しさを感じさせます!

猫猫と同じく、「梅梅を選べばよかったのに」と思うこともありますが、羅漢が鳳仙を選んだ後の話を見ると、やっぱり鳳仙を選んで正解だったんだなと思い直します。

梅梅には羅漢よりもいい男性を見つけて幸せになってもらいたいです!

薬屋のひとりごと 三姫の白鈴(パイリン)とは?

白鈴(パイリン)は、グラマラスな体型をしており、三姫の中でも奔放さが際立ちます。

しっかり者の梅梅とは違って、白鈴はその包容力と陽気さで、猫猫に包み込むような愛情を注ぎ、まるで母のよう。

そんな白鈴は、子どもを産んでいないにも関わらず、母乳が出るという特異体質の持ち主。

母性が凄いのかな。。

猫猫は白鈴の母乳を飲んで育っているため、もはやお姉ちゃんではなく母親といっても過言ではないかもしれません。

その一方で、白鈴は誰よりも男好きな肉食系です。(しかも筋肉質な身体が好みw)

本来は三姫のような上級妓女は、自身の価値を吊り上げるため、簡単には身体を許しませんが、白鈴に限ってはそうではない様子。

猫猫が連れて来た李白は、白鈴にぞっこんです。

白鈴はめったに姿を見せることもないようで、李白が時間を作っては緑青館を訪れているようですが、白鈴の姿は拝めず、いつも禿とお茶をしているだけとのこと(笑)。

自分の希少価値を上げる為に

外に出てこないのかな。

策士!さすが!!

薬屋のひとりごと 三姫の女華(ジョカ)とは?

女華(ジョカ)は、キリっとした目が印象的なクール美人

で、妓女でありながら男が嫌いという変わり者です。

よく三姫にまでのし上がったね。。!

母が男に騙されてできた子らしく、それで男性不信になったのではないかと猫猫は睨んでいます。

女華という名前は、親ではなく自分でつけたようですが、茘(リー)という国においては「華」という文字を名前に使えるのは皇族しかいません。

女華いわく、「母親が私の父はやんごとなき人だって言ってた。だから私にも使う権利がある」とのことです。

こうした発言からか、周りからは尖っていると見られることもしばしば。

た、たしかに、、、!!

クールビューティーに女傑を追加するべきかもしれません。

また詩歌をはじめとした言葉の扱いに長けており、その知性は妓女の中でも随一とされています。

ときには嫌味を詩にまぎれさせることもあり、それが原因で客とトラブルになることも。

粋ですよ、姉さん!!

女華からすれば、詩歌から嫌味を読み取れなければその程度の相手、ということで(笑)、単なる言葉遊びみたいな感覚なのでしょうかねw

それにしても、「女華の話についていけたら科挙に受かる」とまで言われているほど!!

※科挙とは、中国で隋の文帝が587年頃に開始した官吏登用試験の制度。試験ですね。

天才的な方なのでしょうね。

薬屋のひとりごと 三姫について解説まとめ

いかがでしたでしょうか。

遊郭を主題にした作品などは、妓女の精神的肉体的な苦痛が凄惨に描かれているものも多いと思うのですが、本作の三姫はとても自由だし楽しそうに感じました。

あくまで物語の主題は後宮ですからね。

そんなわけで、たまに出てくる美女の三姫は目の保養にもなり、猫猫の頼もしい姉で、登場するとホッとしますw

今後のご活躍にも期待です!

 

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