原作:金城宗幸氏、作画:ノ村優介氏による「ブルーロック」は、2018年より少年マガジンにて連載中のサッカーをテーマにした漫画作品です。
テレビアニメ化や映画化など様々なメディアミックスをされている大人気作品なので、目にしたことがある方も多いのでは?
ブルーロックの「ロック」は「監獄」の意。
一言でサッカー漫画とは言い表せない、かなりぶっ飛んだ内容なので、グイグイ読み進んでしまうこと間違いなし!
「史上最もイカれたサッカー漫画」という異名があるのも頷けます!
今回はそんなブルーロック作中のU20(アンダー20)日本代表について考察していきます。
ブルーロック u20とは?
二次セレクションを経て、メンバーは35人まで絞られました。
絵心いわく、当初の予定では語学学習の後、ラスト5人まで絞っていくつもりでしたが、日本サッカー界からの圧力により、ブルーロックの存続をかけた戦いに挑みます。
それが、u20日本代表とのスペシャルビッグマッチです。
ただし、ここで忘れてはいけないのが、u20日本代表はミッドフィルダー(MF)やディフェンダー(DF)を本職としたメンバーがそろっているのに対し、ブルーロックはフォワード(FW)のみ。
そこで、世界選抜からの評価を合わせた、u20戦前時点でのTOP6を軸にチームを形成することになります。
これが適性試験(トライアウト)です。
TOP6とは、
No.1 糸師凛
No.2 士道龍聖
No.3 烏旅人
No.4 乙夜影汰
No.5 雪宮剣優
No.6 凪誠士郎
です。彼らTOP6へどう適合し、自分をどうアピールするか、絵心の言葉でいえば、どう「主張」と「共存」をするか、が肝になります。

「主張」上手なブルーロックメンバーには
「共存」は、ちと難しい?!
トライアウト後、u20日本代表戦のレギュラーが決定し、スペシャルマッチへと展開していきます!
ブルーロック u20 メンバーは?
絵心にとってのサッカーとは、点を奪る(とる)スポーツ。
そのため、トライアウトで最も得点率の高い糸師凛を1トップに置いた、守備時4-5-1、攻撃時3-6-1のフォーメーションを形成しました。
メンバーは以下の通りです。
CF:糸師 凛
GK:我牙丸 吟
(右)CB:蟻生 十兵衛
(左)CB:二子 一揮→御影 玲王
RSB:千切 豹馬→氷織 羊
LSB:蜂楽 廻
DMF:烏 旅人
RWG:乙夜 影汰→馬狼 照英
LWG:雪宮 剣優
OMF:凪 誠士郎
OMF:潔 世一
攻撃時は3-6-1で中盤を6人にするとボール奪取がしやすくなったり、攻撃の出し手が多くなります。
これにより、凪や乙夜といった攻撃を得意とする選手が活きました。
守備に不安があるブルーロックメンバーですが、LSB蜂楽とRSB千切の対応により、リスクヘッジへの対策済み!!
勝ち切る方法として、「プランB」と称した前線に凪のみ残して他は全員下がって、前半を折り返します。
後半には、千切→氷織、二子→玲王、乙夜→馬狼のメンバーチェンジで、多様な戦法で日本代表を崩しにかかります!
それぞれが投入された理由は、前線で溜めを作るとか、攻めつぶすとか目的があるとのこと。多様な戦法を生み出しているんですね!
余談ですが、アニメの氷織の声優さんは三上瑛士さんでした。

ホリミヤにも男子生徒Dとして出演しており、
思っていたよりも氷織の声のトーンは高めだな
と思いつつも、これからどんな感じで
マッチしてくるのか期待できます!!
ブルーロック u20 日本代表 メンバーは?
U-20日本代表メンバーには、追加で糸師冴、士道龍聖が入ります。
CF閃堂 秋人
GK不角 源
CBオリヴァ・愛空
CB仁王 和馬
RSB音留 徹平
LSB蛇来 弥勒
DMF若月 樹→士道龍聖CF
DMF颯 波留
RWG狐里 輝
LWG超健人
OMF糸師冴
u20日本代表の基本フォーメーションは「4-3-3」。
DF陣の鉄壁守備から、糸師冴が入ったことにより速攻にも幅が出て、かなり強化されたチームに!!
DF4枚で守りを固め、ボールを取ると、糸師冴を起点とした一気の速攻が始まるというわけです。

糸師冴が入るの、一瞬なんか
ズルいと思っちゃった。
烏の分析によると、ディフェンスは①颯がプレス ②その間に強力DFがゾーンディフェンス ③致命的危機への愛空のカバーリング、という3段構えです。
守備に優れたオリヴァ・愛空を中心にゾーンディフェンスを組み立てつつ、糸師冴という世界的なプレイヤーを加えたことで、冴の存在がチーム全体を底上げしており、彼を中心とした速攻でブルーロックスを苦しめました(´;ω;`)ウッ…
ブルーロック u20 戦 結果は?ブルーロックVSU20日本代表どっちが勝った?
結果から言うと、潔が冴VS凛の兄弟対決のルーズボールを刺し、ブルーロックが勝利しました。
前半は、冴が先制、その後凪、凛が続き、前半は1-2で折り返します。
士道投入の後半は、士道、士道、馬狼、潔がゴールを決め、最終的なスコアは3-4でした。
まずは、兄弟対決というドラマ性がこれほどエモいのかと。
冴が圧倒的な実力で試合を支配しようとする中、凛がそれを超えようともがく姿が、「勝負の世界で生きる覚悟」を見せつけてくれました。
初めて見た人には凛が主人公か?と思うほどのフォーカスの仕方で、今後この糸師兄弟の関係性がどのように変化していくのかが楽しみですよね!
この兄弟対決の最中に、正主人公の潔は①愛空の死角 ②一発で決められるポイント ③糸師冴に凛が勝つ、を信じることに念頭においたポジショニングをしていました。
この3つの条件が重なるところに反射的に走り、そこに偶然ボールが降ってきた、つまり運を呼び込む、ということに集中!

うん、次元が違いすぎてフリーズしちゃうけど、
一旦、なるほど!と言葉を飲み込みます。
ここで特筆すべきは、運とは二次セレクションライバルリーバトルにおいて、潔が凛に勝てなかったファクターだということです。
潔がこれまで積み重ねてきた努力と成長、そして自分の「武器」を信じる姿は鳥肌モノ!!
「運(ラック)」という考え方も、潔らしい思考力と空間認識能力が融合した独特の魅力!
これをu20戦の最後の最後でやり遂げる展開には痺れましたね!!
また、U-20日本代表が「悪役」にならない描かれ方が好印象ですよね。
特にオリヴァ・愛空は魅力的で、「日本代表の頼れるリーダー」としての貫禄を感じました。
ブルーロック側の攻撃に対応する姿にも、ギリギリのプライドが垣間見え、どちらのチームも応援したくなる構成がムネアツです!!
ブルーロック側の即興的な戦術や個々のプレイに、戦術は無視するとか敵を一人残らずなぎ倒しながらゴールに向かうとか、リアルなサッカーでは絶対に見られない(笑)、大胆さがあって、まさに漫画ならではの面白さを感じます!
ブルーロック u20について考察まとめ
いかがでしたでしょうか。
ブルーロックが描く「サッカー」は、現実のサッカーで実行するにはハードルが高すぎる(非リアル)のですが、その中で描かれる「勝利への執念」や「個性のぶつかり合い」という本質(リアル)が心掴みますよね!
この試合を通じて、潔たちの成長を沢山感じられたし、「ブルーロック」というプロジェクト自体が次のステージへ進んでいく期待感もますます膨らみますね!
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