「四月は君の嘘」気持ち悪いと言われる理由は?

新川直司氏による「四月は君の噓」は、2011年から2015年まで、少年マガジンで連載された音楽系の漫画作品です。

2014年にはアニメ化、2016年には実写映画化されているので、知っている方も多いと思います。

主人公は天才ピアニストで、まさに青春!×音楽×ラブストーリーがミックスされた、涙なしでは読めない!素晴らしい作品です。

今回は、そんな「四月は君の噓」が何故だか!気持ち悪いと言われてしまっている理由について調べてみました。

人気作品には批判的意見が出てくるのは仕方ないけどね。

※ネタばれが含まれますので、ご注意ください。

「四月は君の嘘」気持ち悪いと言われる理由①:オタクっぽい?

「四月は君の噓」が気持ち悪いと言われる理由の1つ目は、オタクっぽいという意見です。

具体的には、中学生同士のキャラクターのノリや、人間ドラマ模様に対する批判のようです。

主人公の有馬公生はやや暗めな性格なのに対して、周囲のキャラ(ヒロインの宮園かをり、幼馴染の澤部椿、友人の渡亮太)が明るい性格をしているため、彼らと絡むときの有馬公生のオタクっぽい様子が際立つという声が。

ここでいうオタクっぽさとは、1つの物事にのめり込む、人付き合いやコミュニケーションが苦手ということでしょうか。

ですが、私はオタクっぽさ、気持ち悪さは全く感じませんでした!

むしろ、何かに真剣に打ち込める熱量や、

ひた向きな姿は尊敬に値します!!

有馬公生は母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまう、トラウマを抱えたキャラクターです。暗い、というか、内向的な性格であることは当然です。

そして漫画あるあるかと思いますが、主人公(有馬公生)のキャラを際立たせるために、メインのサブキャラ(宮園かをり、澤部椿、渡亮太)の性格を対比させることが多々ありますよね!

また、比喩などの詩的な表現に気持ち悪さを感じるという意見もありました。

私としては、音楽という目には見えない、漫画では伝えにくいものを表現するために、詩的な表現は必須だと感じて、他の作品にはない個性が光る作品だと思いました!

「四月は君の嘘」気持ち悪いと言われる理由②:かをりが最後に?

「四月は君の噓」が気持ち悪いと言われる理由の2つ目は、宮園かをりが最後に死んでしまう点です。

宮園かをりは最後、病気で死んでしまいます。

ずっと病気と闘ってきた、一途にバイオリンに向き合ってきた女の子が、懸命の治療も虚しくです。

この悲しい展開が、悪い意味で裏切られたと感じ、気持ち悪さや嫌悪感を抱いた人がいたようです。

有馬公生と結ばれて欲しかった、もう一度二人が演奏しているシーンが見たかったという人も多く、ハッピーエンドではない終わり方を受け入れられなかった方々のご意見です。

ハッピーエンドが見たかったというのもわかるけどね!

私は、宮園かをりの死は単なる悲劇ではなく、有馬公生という一人の人間の成長を伝えるための重要な役割を担っていたと思います。

中学生という多感な時期での大事な人との別れ(死)は、良くも悪くも大きな影響を与えます。

有馬公生は、宮園かをりの影響で音楽の世界に再び足を踏み入れ、自分自身の感情や過去と向き合い成長しました。

母親へのトラウマを乗り越えてピアノを弾き切るシーンと、作中最後の、かつてヒューマンメトロノームと揶揄された少年が感情豊かに演奏するシーンには感動!!

もう会えないからこそ、手紙だからこそ伝えられる感動があると思います。

ハッピーエンドであって欲しかった気持ちは分かりますが、宮園かをりの死を通して、今を生きることの大切さ、青春の儚さがメチャクチャ伝わる作品でした!!

宮園かをりが死んでも、彼女の魂(周りの人間に与えた影響)は生き続けると思います!

「四月は君の嘘」気持ち悪いと言われる理由③:全員片思いで終わっちゃう?

「四月は君の噓」が気持ち悪いと言われる理由の3つ目は、登場人物全員が片思いで終わっている点です。

有馬公生と澤部椿は最終的に結ばれたとは言えず、幼馴染の枠から出ていないようにも見えます(澤部椿は一時期、先輩と付き合っていたが別れて、有馬公生に片思いしている状態で終わっている)。

有馬公生と宮園かをりも、お互いに好きと思っていても付き合うことはなく終わっています

恋愛模様を描きつつも結ばれず終わる、片思いで終わる結末に、気持ち悪さというかモヤモヤした気持ちを抱いた人がいたようです。

作中には心理描写が数多く出てきますが、その多くが心の葛藤トラウマシーンという暗い、重たい内容になっています。

このような鬱展開が続くからこそ、明るいシーンを求める人がいたのではと思います。

個人的には、心理描写や心の闇を吐き出すシーンは暗くて重たいのですが、逆に感情移入して、悩みながらももがいている姿に共感できるので、鬱展開が多いとは感じませんでした!

更に私は、恋愛模様はこれくらいがちょうど良いと思っています。

と言うのも、この作品は有馬公生が音楽(ピアノ)を通して成長する物語だと思っています。

確かに好きという気持ちが原動力になっていましたが、両思いで結ばれる展開は必ずしも必要ではなかったと思います。

また中学生だからこそ、恋愛よりも心の葛藤や精神的な成長に重きが置かれていた、そしてそれが「四月は君の嘘」が人気作になった一因だと感じています!

すごくリアルに感じるよね。

「四月は君の嘘」気持ち悪いと言われる理由④:実写版が違う?

「四月は君の噓」が気持ち悪いと言われる理由の4つ目は、実写版が漫画(原作)と違う点です。

実写映画を見た人の意見は賛否両論でした。

「映画という2時間程度の尺に収めようとして端折りすぎている」
「漫画、アニメと比べて感動できなかった」という意見がある一方で
「最後の手紙のシーンは感動した」
「役者の演技が素晴らしかった」という意見もありました。

実写版が漫画(原作)と違うことに気持ち悪さや不満を抱いている人は、作品への愛が強いからこそですよね。

それぞれ好きなシーンやキャラクターがいて、それらがどう実写化されるのか、楽しみな気持ちはメチャクチャ理解できます。

自分の想像や理想が上過ぎて、実写版ガッカリなパターンあるある

実写版には実写版なりの演出があるので、そこを楽しめれば、漫画を読み返したときに新たな発見や感動が得られると思います!

是非、実写版がまだな方も見てみてほしいですね。

「四月は君の嘘」気持ち悪いと言われる理由まとめ

いかがでしたでしょうか。

良い作品ほど、賛否両論あるある。

個人的には、あの懐かしい青春の甘酸っぱさや、キャラそれぞれの心の葛藤や成長に涙なしでは見られない、メチャクチャ好きな作品でした!

是非一度、作品をご覧になってみてください。

 

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