諫山創氏による「進撃の巨人」は、2009年から2021年まで少年マガジンで連載されたダークファンタジー作品です。
人類VS巨人の構図の中に、多々散りばめられた伏線!と、謎が解かれていく度に予想の斜め上をいく展開に魅了された方も多いはず!
私も大ファンの一人であります。
今回は、進撃の巨人に登場するオカピについて考察していきます!
そう、あの最後の戦いで出てきたオカピです。
あれは結局なんだったの!? 気になった方も多いのではないでしょうか。
進撃の巨人オカピとは?
そもそも、オカピをご存じではない方もいますよね。
日本ではそんなメジャーな動物ではない気が。。。
オカピは、偶蹄目キリン科オカピ属に分類される哺乳類です。
茶黒っぽい体に、後ろ足からお尻にかけて縞模様がみられ、オスの頭には皮膚で覆われた角があります。
大きさは、肩高1.6m、体重は200kg程度と、思っていたより大きいなぁ!

馬くらいの大きさなんだね。
もう少し小さいかと思ってた!
また、舌が長く、この長い舌で葉っぱを巻き取って食べます。
実はキリンの近縁種。
オカピとキリンの祖先は、オカピぐらいの大きさと形だったが、そこから草原に進出したキリンは首が長く伸び、オカピは原形に近いまま進化したと言われています。
オカピはアフリカの熱帯雨林に生息し、標高500~1,000mの地域に多く見られます。
日本では、よこはま動物園ズーラシア、横浜市立金沢動物園、上野動物園で見ることができます!
進撃の巨人オカピはいつ登場した?
オカピの巨人は、終尾の巨人となったエレンが歴代九つの巨人を繰り出し、まさに最終局面という時に登場します。

ミカサ・アルミンなどの調査兵団らが
エレンを止めに行く?殺りに行く?
正に、最後の決戦の時ですな。
アルミンは超大型巨人として戦闘に入っていくはずが(最終作戦よ!)、突如現れたオカピの巨人に拐われてしまいます。
この時、オカピの長い舌がアルミンに巻き付いて体の自由を奪い、それならまだ舌を噛みきれば巨人化して応戦する可能性があったのですが、口の中に入れられ、完全に身動きを封じられてしまいます!
その結果、アルミンをさらわれたミカサらは完全に劣勢に。。
何としてもアルミンを奪還しようとしますが、エレンが召喚?した沢山の歴代巨人の中から、オカピの巨人を特定するのも一苦労。
アニ「あれ⁉あれはオカピでしょ‼」
ミカサ「オカピは知らない‼」
ミカサ「止まれオカピ‼」

アニとミカサの、この
やりとり好き(#^^#)
最終局面にも関わらず、ミカサとアニが繰り広げた「オカピか豚か」論争がシュールで最高でした!
それにしても、キリンに近いというオカピなのに、オカピが豚か?というのも面白いw
大きさ的には馬に近いから、オカピか馬か?とかでもなく?(笑)
ミカサには、豚に見えるんだね(笑)
絶望の中での、笑いのバランス!
これが「進撃の巨人」の醍醐味ですよね~!
進撃の巨人オカピであった理由は何?豚ではなく?
ミカサとアニの掛け合いから、アルミンを連れ去った謎の巨人は、オカピか豚に絞られます。
オカピの身体的特徴といえば、頭の角と足やお尻にかけての縞模様ですが、作画では頭に角があるだけで体に縞模様は見当たりません。。
アニはきっと、頭部を見て「あれはオカピでしょ‼」と判断したと思われますが、馬や牛の可能性も。

見た瞬間、あれはオカピだと
判断したアニも面白いw
結果的にあの巨人は、豚でも馬でもなくオカピだったとして、何故オカピだったのでしょう?
それまでのストーリーの中で、オカピの巨人って出てきたことなかったですよね?
最後にアルミンを捉える、というストーリーの中でもかなり大事な局面で、何故オカピ!??っていうか誰!??
しかし伏線上手な諫山創先生のこと。意図的にオカピを登場させた可能性が高い。
オカピである必要があった理由を考察していきます。
①獣の巨人継承者のクサヴァーさんだった!?
クサヴァーさんは羊の姿をした獣の巨人だったので、アルミンを捉えたあのオカピ巨人はクサヴァーさんではありませんね。
しかし獣の巨人は、歴代同じ獣ではない。だって、ジークの獣の巨人は、猿の姿でしたからね。
ということは、歴代の獣の巨人の誰かがオカピの姿をしていた、という可能性が高いです。
②オカピではなく豚だった説!?
ミカサの見立ての通り、豚だったら?!
豚と言えば、始祖ユミルが逃がした豚を思い出しますね。その後、始祖ユミルは巨人の力を手にします。
巨人は、始祖ユミルが砂で作っている為、彼女の中で、豚は思い入れのある動物なのではないでしょうか。
アルミンを止める(=巨人化を防ぎながら窒息死させる)為、思い入れのある豚の巨人を最後に放ったとか?!

でも、、ミカサには悪い
けど、やっぱり豚には
見えないんだよね。。
③オカピは長い舌を持つから?!
エレンは、最終的にミカサ達仲間に自分を殺させ、世界の英雄とさせる為に行動していました。
(仲間が世界から狙われないように、助ける目的があった)
それにはミカサに自分を殺させる覚悟が必要ですが、アルミンに超大型巨人になられると厄介。
アルミンには巨人化してもらいたくないし、殺したくもない。
そこで、体の自由を奪うために必要だったのが長い舌だったのでは。
長い舌=オカピという発想にいたるには情報が少ないように感じますが、、。
ここで、進撃の巨人の世界について取り上げます。
進撃の巨人世界地図より、マーレとパラディ島は、上下逆転したアフリカ大陸とマダガスカル島に一致するという考察があります。
マダガスカル島には生息しないが、アフリカ大陸に生息し、舌は長いが首は短い。
この特徴に一致したのがオカピだったのでは。
実際に、ミカサは「オカピは知らない」と発言していることから、パラディ島には生息しない動物である可能性が高く、ミカサがオカピを知らなかったことも納得できます。
それに、他の四足歩行動物(例えば馬や牛など)では、「舌による拘束」という描写が成立しにくかったかもしれないですよね。
進撃の巨人オカピは何故アルミンを連れ去った?
アルミンを超大型巨人にさせないために連れ去った、というのが最も自然な見解だと思います。
アルミンは「超大型巨人」の継承者であり、その力は非常に強力。
傷を与えてしまうと巨人化されるリスクがあるので、「戦闘不能」にしておくことがベストだと言えます。
アルミンは調査兵団の団長として作戦参謀としての役割も持つため、仲間たちとの連携を断ち、アルミンの知略を戦局に生かさない意図もあったと考えられます!
もう一つの理由として考えられるのは、ミカサを動揺させること。
アルミンはミカサ達にとって、戦略を考える頭脳としても、仲間としても重要な存在です。
エレンは自分の計画を達成するために、仲間たちとの感情的な絆で揺さぶりをかけたことがありましたよね。
よって、アルミンを奪うことで、ミカサや他の仲間たちに心理的なプレッシャーを与え、彼らの動きをコントロールした可能性も排除できません。

ミカサが最後にエレンを
討ち取る為にも、親友の
アルミンが奪われることも
必須だったのかも?!
進撃の巨人オカピについて考察まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後に突然出てきたオカピ。
しかも、あのタイミングでアルミンを奪うという、かなり大きな役割を持つ巨人が、今まで見たことないオカピだったので不思議な存在感を放ってましたよね!
ミカサとアニの可愛いやり取りも含めて、かなり印象強かった!(笑)
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