野田サトル氏による「ゴールデンカムイ」は、2014年から2022年までヤングジャンプで連載された漫画作品です。
日露戦争後の北海道・樺太を舞台にし、隠された金塊をめぐるバトルアクション作品です。
「冒険・歴史・文化・狩猟グルメ・ホラー・GAG&LOVE!和風闇鍋ウエスタン!!」のキャッチコピーに違わぬ最高の面白さ!
作者の野田サトルさんは本当に天才だなと、何度も思いました!
個人的に、大好きな漫画作品のベスト3に入るおススメ作品の一つです。
「ゴールデンカムイ」の登場人物は敵味方関係なく、本当にいい!!
どうしても憎めない、、、むしろ大好きだー!!と思ってしまうキャラばかりなのですが、物語の進行に伴い、主役一派ですら悲劇的な死を迎えることも多々、、、涙
今回は、そんなゴールデンカムイの死亡キャラを纏めました。
ゴールデンカムイ 死亡キャラ①主役一派
ゴールデンカムイの主役一派と言えば、主人公である杉元佐一、アシリパさん、白石由竹、尾形百之助、谷垣源次郎、インカラマッ、キロランケ、チカパシです!
ストーリー序盤では、主人公の杉元とは敵対して登場するキャラもいるし、裏切り等諸々もあるので、、、!カテゴライズが難しいのですが、本ブログでは上述の彼らを主役一派とさせて頂きます!
一体、この中で死亡してしまったのは誰か!?
二名いらっしゃいますね。。。
そう、尾形百之助とキロランケです。
何よりもこの二人の死は、本当に悲しかった。。
詳しくは読んでみてください。。

真面目過ぎた男:キロちゃんと、
猫のような男:尾形。
どうしても憎めない二人。。
「ゴールデンカムイ」は、敵味方が終始一貫ではないのです。
金塊を探すという同一の目的下で、時には一緒にサウナに入ったり、踊ったり(笑)、わちゃわちゃと話したりしていた仲間が、状況に応じて一瞬にして殺し合いとなるのです。
上述でカテゴライズした「主役一派」ですが、この面子がいつでも味方ではない。
もちろん、杉元とアシリパさんみたいに強い絆を持って行動している面子もいますが!

杉元のアシリパさん愛がすごくいい!!
その複雑さが、このストーリーの奥深さを更に引き出していますよね!
ゴールデンカムイ 死亡キャラ②第七師団
「ゴールデンカムイ」における第七師団は、物語の中心的な勢力の一つであり、主要キャラクターたちの多くが所属する軍隊です。
この師団の中で最も狂っているのは、旭川第七師団を率いる鶴見中尉。

皆、ヤバいけどねw
その他の面子は、月島基(つきしまはじめ)、鯉登音之進(こいとおとのしん)、宇佐美時重(うさみときしげ)、菊田杢太郎(きくたもくたろう)、有古力松、二階堂洋平、二階堂浩平です。
あと次点で、江渡貝弥作(えどがいやさく)ですかね。
彼は剥製職人で、入れ墨人皮の偽物を本物の人皮で作り上げた人物で、第七師団に大きく貢献していますからね。そして、この人も鶴見中尉に陶酔した人の一人。
本当に凄いのは、多くの人物が鶴見中尉への強い忠誠心を持って行動していることですよね。

鶴見中尉の人たらしっぷり
がとにかく凄いんよ。。
この中での死亡キャラは、宇佐美時重、菊田杢太郎、二階堂洋平、二階堂浩平、江渡貝弥作です。
特に印象的なのは、二階堂兄弟の片割れである二階堂浩平の死ですかね。
序盤で杉元に殺られた洋平(浩平の兄弟)の死によって、杉元への復讐心だけに突き動かされ、鶴見中尉について杉元らを追跡していきます。
戦闘の中で耳を失い、足を失い、手を失い、更に狂気に駆られていく様は恐ろしいです。。

途中、改造人間状態になったり
モルヒネや覚せい剤中毒者みたいに
なったり、とにかく狂気。。
最期は因縁の相手である杉元佐一との直接対決の中、杉元からの返り討ちに遭って命を落としますが、最後は真っ二つという凄まじさ。。(ここまでやる?!っていう最期)
同じくしつこい&変態の宇佐美は、ある意味宿命的な関係である尾形百之助に殺されたのも印象的でした!
菊田の死も悲しかったです、、杉元との過去のエピソードを知った直後だったので。。(´;ω;`)ウゥゥ
ゴールデンカムイ 死亡キャラ③土方一派
土方一派とは、あの新撰組の副長:土方歳三(ひじかたとしぞう)が率いる一派です。
面子は、同じく新撰組で活躍した永倉新八、牛山辰馬(うしやまたつうま)、家永カノ、都丹庵士(とにあんじ)、門倉利運(かどくらとしゆき)、キラウシ、奥山夏太郎です。
「ゴールデンカムイ」の作中、土方一派は第七師団と金塊を巡って争う有力一派。
こちらも、多くが戦いの中で命を落とします。
死亡者は、土方歳三、牛山辰馬、家永カノ、都丹庵士です。
特に、土方歳三自身は物語後半で壮絶な最期を迎えますが、悲しすぎる!

土方さん、カッコよすぎた。
イケおじが沢山出てくる漫画!
土方歳三は、五稜郭の戦いで命を落としたと思われていましたが、実は生き延びており、長い間監獄にいました。そして、金塊を手に入れ、日本の未来を守るために再び立ち上がるのです。
彼の目指す理想のために戦いに身を投じますが、最期は鶴見中尉率いる第七師団の鯉登との戦闘の末に命を落とします。

鯉登もここで一皮むけて、更に
かっこよくなった!!
また、土方一派の主要なメンバーの一人である永倉新八は生存しています。
かつて新選組副長として共に戦った土方に敬意を示し、土方の遺体を守る為、土方の死後は金塊戦闘から脱却し、遺体をどこかに隠します。

その想いも泣けますね。。
そしてこの方、牛山辰馬の死。
こんなカッコいい死があるだろうか。。初登場からどんどんカッコよくなる牛山さん。最後はアシリパを守って死んでしまいます。

これこそ、漢の中の漢ですね。
「お嬢」という言葉にも
グッときます。ちんぽ先生~!!
家永カノと都丹庵士の死もとても悲しいです。。
ゴールデンカムイ 死亡キャラ④パルチザン
パルチザン。いきなりどうした!?という方は原作をお読みください!
アシリパの父であるウイルクは、ロシア皇帝暗殺に関わったパルチザンです。
ウイルクと行動を共にしていたキロランケ(①主役一派でも掲載しています)も勿論同じくです。
そして、ソフィア・ゴールデンハンドもパルチザンのリーダー的存在。
3人以外にも当然亡くなった方はいますが、本作の代表的なパルチザン死亡者はこの3名です。
特にアシリパの父であるウイルクは壮絶な人生を送りましたが、最期もまた悲しい。
離れた場所からアシリパが見ている中で、殺されてしまいます。。
しかもキロランケらによって。。。
この3人(ウイルク、ソフィア、キロランケ)はかつて同じ夢を見て、一緒に過ごしてきた仲間です。そして、この3人に関わる人物として、若かりし鶴見中尉も。。。

これはすごく運命的、、、!
ストーリーが本当に凄すぎるんです!
ゴールデンカムイ 死亡キャラ⑤入れ墨脱獄囚
「ゴールデンカムイ」の隠された金塊の謎を解くキーとなる入れ墨を持つ脱獄囚たち24名(門倉利運を入れたら25名か?)。
彼らの身体に彫られた入れ墨には埋蔵金の手がかりが隠されている為、当然、金塊争奪戦の為の入れ墨争奪戦が繰り広げられます。
その過酷な争いの中で、命を落とした脱獄囚5人を紹介します。
逆に命を落としていないのは、白石由竹と岩息舞治(がんそく まいはる)だけです。
※脱獄囚の全員がキャラ濃いですw 今回は印象的な5名を紹介します。
1. 牛山辰馬(土方一派でも記述しています)
強靭な肉体と武力を誇る元相撲取りの牛山は、土方歳三の一派として登場します。彼は度重なる戦いの末、鯉登少尉との死闘で命を落としますが、最期まで男らしすぎてカッコよいです。
2. 二瓶鉄造
伝説の凄腕マタギである二瓶は、狩猟の腕前が高く評価されています。彼は杉元たちとの戦いで致命傷を負い、自らの信念を貫きながら息を引き取ります。最期に自分が大切にしていた銃を、谷垣源次郎に譲ります。泣ける!
3. 辺見和雄
自らの死に執着し、生きることに絶望していた辺見は、サイコパス&ド変態な性格を持つキャラクターです。最終的に杉元との対決で敗れ、望んでいた死を迎えます。多くはここでは語りませんw
4. 家永カノ
不死を追い求める医者の家永は、薬や毒を駆使して他人の命を操ることを得意としています。天才的な医師であり、変態。最期は素敵でした、、!
5. 海賊房太郎
白石をかばって銃弾を浴びて死亡します。白石がその後、どこかの島で王国を作ったのは、海賊房太郎の意志をつぎ、彼との約束を守り、房太郎のことを語り伝える為なのかなと思っています。アツい!
他の脱獄囚は別途ご紹介していきます。
ゴールデンカムイ 死亡キャラ⑥アイヌ民族
「ゴールデンカムイ」作中で争奪戦している金塊は、そもそもはアイヌ民族の金塊です。
ヒロインのアシリパさんもアイヌの少女です。
アイヌ民族での死亡者は勿論いますが、ストーリーに関わる人物と言うと一応いないと思います。(もしいたらゴメンナサイ)
それにしても、フチ(アシリパの祖母)やオソマ(アシリパのいとこ)は死ななくてよかった!!
途中、谷垣がフチに御恩を返すべく、孫であるアシリパを元気な姿で帰らせるという使命に向かって頑張っている姿もよかった!!
ゴールデンカムイ 死亡キャラ⑦その他
上記カテゴリーに属さない死亡者は誰か!?
勿論、沢山の人が亡くなってしまうバトル作品なので、その他カテゴリーとしては沢山いるのですが。。
その中で最も印象深い人物は、ロシア国境警備隊の狙撃兵のヴァシリではないでしょうか。
尾形に狙撃対決で敗れてから、しつこく日本まで追ってくる狙撃手。
アシリパ達と行動を共にするようになり、「頭巾ちゃん」のあだ名でかわいらしいキャラが浮き上がりました!
口元が怪我しているとかで頭巾をかぶっているし、言語が違うので会話もままならないのですが、絵がとってもお上手!

杉元の絵の下手さ加減がウケますw
絵の才能がある頭巾ちゃんは、後に「山猫の死」という絵画作品を遺しておりますので、この金塊バトルで亡くなったわけではなさそうです!
山猫はたぶん尾形なので、、、(笑)本当にしつこいですね。
ゴールデンカムイ 死亡キャラまとめ
いかがでしたでしょうか。
逆に「生き残った人」を纏めた方が早いという本作。
何といっても、主人公:杉元佐一は「不死身の杉元」のあだ名通り、本当にどうしたら死ぬの!?というくらいのサバイバル能力の達人です。
そして、アシリパ。 金塊騒動後は、杉元を一緒に暮らしている様子が描かれ、めちゃくちゃ嬉しかったです!

数年後にはこの二人は結婚してほしい!
そして、白石由竹。
途中は裏切るかも、、?なんて何度も思わせるお調子者な人物でありながら、最終的には、杉元とアシリパの最も信頼得る仲間となりました。
彼の、キロランケへの最期の言葉や、杉元や海賊房太郎との約束を必ず守るところ。
かなり面白いキャラですが、最高過ぎました。。
忘れてはならいのが、鶴見中尉。彼は最終的に、函館湾で杉元と海に沈んで死んだように描かれていましたが、その後の描きおろしで生きている描写が。
他にも忘れてはならない土方歳三や尾形百之助、牛山も、、、!
言い出したら書ききれない、素敵なキャラ達。。!
「ゴールデンカムイ」は、戦争や友情、裏切り、そして生き残りの厳しさを描いた壮大なヒューマン作品なのです。
合間合間のギャグや、映画・漫画作品オマージュなど、見どころがあり過ぎて、何度も読みたい作品です!
そして、作中で触れることが出来るアイヌ民族の文化や歴史がとても面白いです。
この作品を読んで、アイヌについて興味が湧きました。
読んだことがない方は是非読んで頂きたい作品の一つです。
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