諫山創氏による漫画作品「進撃の巨人」は、2009年から2021年まで別冊少年マガジンで連載されたダークファンタジー作品です。
巨人の謎、世界の秘密について、読み進んでいくにつれて解き明かされていくストーリーですが、その独特な世界観に踏み込んだが最後、寝不足になるほど読みふけってしまった人も多いのでは?
完結しても尚、読者の想像におまかせしている余白部分もあり、漫画読破後もアニメや映画など、メディアミックスを楽しめる作品です!!
今回は、キーマン(巨人)である9つの巨人:始祖の巨人、超大型巨人、鎧の巨人、女型の巨人、獣の巨人、顎の巨人、車力の巨人、戦鎚の巨人、進撃の巨人について、わかりやすく解説していきたいと思います!
そして、アッカーマン一族についても考察していきます。
「進撃の巨人」始祖の巨人の能力は?
始祖の巨人の能力は、すべての巨人やユミルの民を統べる力。
操るだけでなく、ユミルの民の記憶までも支配することができるのが特徴的です。
パラディ島内にいるユミルの民は、この始祖の巨人の能力によって、壁外に人類はいないと記憶を改ざんされてました。

戦場では、敵の巨人を操って味方につけることも、操作して敵を混乱させることも容易に出来ちゃうので、最強の能力と言えるかも、、、!
しかし、始祖の巨人を有していたフリーダ・レイスは、当時、進撃の巨人を有していたエレンの父グリシャに敗北し、始祖の巨人を奪われます。

進撃の巨人の方が、始祖の巨人より戦闘力は高いってことかな?
継承者自体の戦闘力が反映されるかもしれませんが、九つの巨人の中で、始祖の巨人自体の戦闘力はそんなに高くないのかもしれません。
ただ、始祖の巨人の真の強さは、武力ではなくその支配力にあると言えるでしょう。

始祖の巨人の凄いところは、能力を使うとその状況が一変できることだよね
天と地の戦いでは、エレンは始祖の巨人の力を使って、座標から歴代の九つの巨人を生み出しました。
それはもう地獄絵図。。。!!始祖の巨人の圧倒的な力を象徴するシーンでしたね!!
まさに最強の巨人であることは間違いない。
始祖の巨人の継承者は、その力をどのように使うかによって、世界を救うことも、滅ぼすこともできるのだから。
「進撃の巨人」超大型巨人の能力は?
超大型巨人の能力は、筋肉燃焼による爆風を起こすこと。
身長はナント60mあり(!)、約20階建てのビルに相当します。
パラディ島の高さ50mのウォール・マリアの上部から、ひょっこり顔を出すほどで、超大型巨人はその名に恥じぬ巨体です。

まず体がデカいってだけで、その攻撃は広範囲にわたる甚大な被害に、、、!
目が悪い私には、頭頂部があんまり見えないかもな。
それゆえに素早い動きはできませんが、巨体を駆使した破壊力のある攻撃に加え、筋肉を燃焼させて熱風を作り出し、周囲の人やもの全てを吹き飛ばすことができます。
つまり、接近戦であっても爆発を起こすことで応戦できちゃうので、かなりの脅威!!
さらに、地ならし時に世界を踏み潰した巨人(壁の中にいた巨人。以後、大型巨人)が近くを通ると木々が燃えていたように、超大型巨人も常時熱波を放っています。

近づくと焼け焦げるほどの高熱。。。手出し出来ないよね。。
まさに、「破壊の神」。
「進撃の巨人」鎧の巨人の能力は?
鎧の巨人は、硬質化、それゆえの高い耐久性を持ちます。
超大型巨人が起こす大爆発は核爆発並みとされていますが、その爆風に耐えられるのは鎧の巨人だけなのです。
鎧の巨人の硬質化能力は、身体を硬くすることでバリヤーのように自分を守れること、もしくは硬質化した拳で敵を攻撃できるという、便利な能力です。

圧倒的な防御力!それに、攻撃も出来るというのは無敵感あるよね。
しかし、エルディア帝国が世界を蹂躙していた時代においては、硬質化は無敵の防御でしたが、巨人の力に対抗すべく、外国が次々に対巨人兵器を開発すると、硬質化も攻略されていきました。

技術が発展すると、巨人も脅威ではなくなっていくのかな。
パラディ島でも巨人に対抗するべく開発した雷槍(らいそう)は、確実に鎧の巨人にダメージを与えていました!
長期的な視点で見ると、技術の進歩によって能力の価値が低下する可能性は否定できません。
対巨人兵器の進化が著しい現代において、鎧の巨人の硬質化能力は万能の武器ではなく、状況に応じて使い分ける必要がある戦略的な能力へと変化していきます。
ライナーは硬質化を防御に使ったり、タックルして壁を破壊したりするなど、どちらかというと保守的な行動に使う場面が印象深いですよね。
反対に、エレンやアニなどは硬質化した肉体で攻撃を繰り出すことで相手に大打撃を与えていた点から、より攻撃的な使い方と言えます。

盾と矛両方の役割を果たすように、力を使いこなせると最強!
となると、鎧の巨人継承者は知力がある人がいいね。
鎧の巨人は、戦略的に活用することで、真の強さを発揮できる巨人と言えますね!
「進撃の巨人」女型の巨人の能力は?
女型の巨人の能力は、叫びの力(周囲の無垢の巨人を呼び寄せる)をもつこと、他の九つの巨人の脊髄液を取り入れることでその力を発現しやすいことが挙げられます。
範囲は狭いのですが、無垢の巨人を呼び寄せることができるのは、使いどころを選ばなければ自身の破滅を招いてしまいそうな能力ですよね。

だって集められた無垢の巨人は、仲間ではなくて、女型の巨人を食べようとしてくるからね。
調査兵団が壁外調査に出た際、森林の中で囚われて身動きが出来なくなったアニは、無垢の巨人を呼び寄せて自身を食べさせ、その騒ぎに紛れて脱出しました。
また、パラディ島に潜入する際、巨人を引き連れてきましたが、その時も、無垢の巨人を呼び寄せるだけでした。
無垢の巨人を呼び寄せることはできますが、始祖の巨人のように、その巨人たちを操ることはできないんですよね。。それは注意すべき点です。
また、作中では「高い機動力と持続力に加え、硬質化を交えた打撃技はすさまじい破壊力」とされています。
しかし、他の九つの巨人の特徴が発現しやすいことを考慮すると、持続力は車力の巨人、硬質化は鎧の巨人、水晶化は戦鎚の巨人、それぞれの脊髄液を取り入れた結果である可能性が高いです。
とすると、女型の巨人自体の本来の能力は、優れた機動力を持つということが特徴と言えそうですよね。

もしアニからまた別の人が女型を継承したら、また最初から脊髄液を取り入れないと持続力、硬質化、水晶化はリセットされている状態なのかな?
女型の巨人継承者のアニと言えば、格闘技に長けています。
作中でも体格のいいライナーを負かしていたし、アニ本来の格闘技の技術が、優れた機動力にも関与しているようにも考えられますね。
「進撃の巨人」獣の巨人の能力は?
獣の巨人は、自分の思い入れのある動物の特徴で巨人化します。
能力というよりは、性質のようなものでしょうか。
そして、その動物の身体的特性を生かした戦法を取ることができる点もまた特徴です。
ジークの場合、幼少期に遊んでいた猿の人形が反映されて、猿型の巨人になったと考えられます。
猿、あるいはオランウータンなのでしょうが、とても腕が長いです。
それを活かした遠心力たっぷりの石の投擲は凄まじい威力です。
獣の巨人の前継承者であるクサヴァ―の「獣の巨人はあまり戦争に役立たない」という発言を鑑みるに、歴代の継承者たちは獣の巨人を使いこなせていなかったことが推測されますよね。
ジークが継承し、一気に獣の巨人の価値を上げたということですね。

獣の巨人は、継承者次第で弱くも強くもなるということだね。
さらに、ジークは王家の血筋を持つため、他の巨人を操る能力も有していました。
これは、歴代継承者の中でも稀有な能力であり、戦術的な幅を大きく広げたと言えます。
獣の巨人の真価は、単に高い戦闘能力にあるだけではなく、ジークは王家の血筋を駆使し、戦場全体をコントロールする戦術をとりました。

遠距離攻撃で敵を翻弄し、巨人を操って敵陣を混乱させる。まさに戦士長にふさわしい!
獣の巨人の可能性はまだまだ秘められていると言えると思います。
ファルコのように、空を飛ぶ巨人が登場することが良い例ですよね。
「進撃の巨人」顎の巨人の能力は?
顎の巨人は身体が小さい分、最も素早く、強力な爪と顎で大体のものを砕きます。
素早いというのは、戦いの中で重要な要素ですよね。
小ぶりな体格は、一見戦闘において不利と思われるかもしれませんが、実は状況によっては大きな利点となるんです!
まず、敵よりも素早く動き回って攻撃をかわすことができ、狭い場所や障害物が多い環境では特に有効です。
そして小ぶりな分、体重が軽いので、ジャンプや回転などの動きも容易に出来ちゃいます。
さらに遠距離戦においては、大きな巨人よりも的を絞られにくいため、被弾率を低く抑えることができるのです。
また、顎の巨人が持つ鋭い爪と顎は、近接戦闘においても敵に致命傷を与えることができるという強さがあるのです。
もちろん、大きな敵に対しては力負けしてしまうという根本的なデメリットはありますが、上記の有利ポイントを活かせば、戦いで勝利することは十分可能なスペックです!
「進撃の巨人」車力の巨人の能力は?
車力の巨人は、並外れた持続力で長期間の任務に対応でき、その持久力から何度も巨人化できます。
車力の巨人の継承者であるピークは「四足歩行の方がしっくりくる」と発言するほど!

他の巨人より、巨人化している時間が圧倒的に長いんだろうね。
他の九つの巨人は一度巨人化した後は体力を消耗し、何度も続けて巨人化することが難しいのに対して、車力の巨人は何度も巨人化できるし、長期間にわたって巨人として活動することができるという利点はかなりの強み!
刻々と状況変化する戦場では、車力の巨人のように常に巨人化した状態でスタンバイし、必要な時にいつでも力を発揮できるなんて、安心感あります。

それに車力は支援物資の運搬とか裏方仕事にも最適!
派手さはないけど、縁の下の力持ち系巨人なんだよね。
偵察や情報収集、裏方仕事などの多岐に渡る任務が可能なだけに頭がキレないとダメなんですよね。
その点、継承者のピークちゃんは頭脳明晰なのでぴったり!
「進撃の巨人」戦鎚の巨人の能力は?
戦鎚の巨人は、武器を作り出すことができます。
刻々と状況変化する戦場で、敵や環境に合わせて、その時に必要な武器を瞬時に作り出せたとしたら?
例えば、敵が多い場合は射程の長い槍や弓、かたいものを壊す必要がある場合はハンマー、近接戦であれば剣。
状況に応じた最適な武器を、いわば後出しじゃんけんのように出せるとしたら?

ドラえもんか!
こう聞くと、最強の巨人ですよね。
戦鎚の巨人は、(始祖の巨人は除いて)他の九つの巨人とは一線異なる巨人だと思います。
継承者本体が居る場所も、他巨人とは異なります。
通常は急所がうなじ(継承者が居る場所)であることに対して、戦鎚の巨人の急所は地中に埋まっていました。

球根か!
それによって、他巨人よりも攻撃を受けにくく生存率も高まります。
しかし、急所が地中に埋まっているという事実を知られていない場合に限られた長所ですよね。
エレンのように冷静に戦況を見渡すことができる相手であれば、急所がどこにあるかなど見抜かれてしまい、逆に弱点になってしまいます。
硬質の結晶で自身を覆って守りましたが、顎の巨人の鋭い歯には敵いませんでした。

硬質って言っても、絶対に解かれないほどではないんだね。
それとも、顎の巨人の歯が一番硬質ってこと?
さらに、本体と急所(地中)は繋がっているため、活動範囲に制限があります。
強みはあるけど弱点となりうる点も多いので、対策を立てることが重要。
やっぱり知力が必要ですね。
「進撃の巨人」進撃の巨人の能力は?チート?
進撃の巨人は、現在の継承者が過去の継承者に未来を見せ、その結果、未来の記憶をみることができます。
実は、過去の歴代継承者の記憶を見ることは、他の九つの巨人もできることです。
ただ、進撃の巨人が他と異なる点は、自分の記憶を過去の継承者に見せることができます。
本来、進撃の巨人はこの能力のみなのですが、エレンは進撃の巨人の他に、始祖の巨人(ユミルの民、巨人を過去であっても操作できる)も継承していた為、過去の継承者に未来を見せ、過去の出来事にさえ干渉できたのです。

「進撃の巨人」の能力はチートだって声もあるけど、
エレンが始祖も持ってたからなのかも。
しかし、天と地の戦いが起こる前に、エレンは友人たちの頭の中(夢の中?)に、話をする為に個別に訪れていましたよね。
あの場面を見ると、「結末は既に決まっていて、その結末に向かって起こるシナリオは変えられない」ということなんでしょうね、進撃と始祖の力をもっても。。
つまり、進撃と始祖の巨人を持つエレンでさえも、世界のことを自分の意志で操作できるわけではなかったことになりますね。
しかし、進撃の巨人は上記の能力を抜きにしても、戦闘力が高く、九つの巨人の中でも戦闘能力は高い方にあると思います。
それは、エレンが格闘術に長けており、硬質化の性質も使いこなす継承者であったから尚更なのかもしれませんが。
「進撃の巨人」発動条件って何のこと?
始祖の巨人の力は、継承者が王家の血を継いでいる場合に発動できます。
しかし、この条件をクリアしたとしても、「不戦の契り」によって継承者は145世フリッツ王(初代壁の王)の思想に支配され、継承者は誰も力を使うことはありませんでした。
しかし、エレンという例外の存在によって、その条件は必ずしも必要ではないことが示されたんです。
それは、継承者が王家の血を継ぐ人間に接触するという条件です。
無垢の巨人となった王家の血を継ぐダイナとエレンが接触した時に、座標が発動したんです!
その後、エレンとジーク(王家の血を継ぐ)が接触したことで地鳴らしが発動すると、エレンが座標の力を持ちました。

エレン自身は王家の血を継いでないのに!
エレンは王家の血筋でないにも関わらず、始祖の巨人の力を得られたのは何故か?
それは、ユミルの介入があったからなんですよね。
ユミルは2000年もの間、王の奴隷として、座標で巨人たちを作り続けていました。

気が遠くなる時間だよね。。
しかし、エレンという少年に自由を求める意志を見出した彼女は、エレンに真の始祖の巨人の力を与えたのです。
それは、ユミル自らが王から解放される為であり、エレンを通じて真の自由を追求しようとしたとも推察されます。
ユミルにとって真の自由とは、王に縛られず、自分自身の意志で行動すること。
そして、エレンはユミルと共に自由を求めて進むことになります。
「進撃の巨人」アッカーマン一族の能力は?
アッカーマン一族は、巨人科学の副産物であり、並外れた身体能力を持っています。
作中、人間の姿のまま巨人の能力を一部使える為であるとの説明がありました。
また、「道」を通じて、過去にアッカーマンが獲得した戦闘経験を引き継ぐことができるという特徴も、並外れた身体能力を実現させているようです。
作中で戦闘シーンがあるアッカーマン一族と言えば、ミカサ、リヴァイ、ケニーの3名です。
王家の武家だった一族で、リヴァイとケニーは本家、ミカサは分家です。
どのキャラクターも共通して、常人とは一線を画した身体能力を持っています。

3人ともめちゃくちゃカッコいい!と思っていたけど、
内部(?)はちょっと巨人ってことなんだね!
九つの巨人が巨人化する際には、傷と目的意識が必要となるが、アッカーマンはある瞬間に覚醒し、その後は継続してその力を使うことができます。

巨人化しなくていいし、むしろ一番いいよね。
巨人は力を使う(巨人化する)のに、毎回トリガーが必要なことに対し、アッカーマンは一度そのリミッターが外れれば、常に巨人の力を一部使えるとなると、アッカーマンの方が万能では?と思ってしまいますよね。
また、大きな特徴として、始祖の巨人の洗脳(記憶の改竄)が効かない、巨人化しない(巨人化する脊髄液を注入されても巨人にならない)こと。
リヴァイやミカサの戦闘シーンを見ると、九つの巨人を相手にしても、圧倒する程の力を見せているし、正に、これが「小さな巨人」というやつだろうか。

やかましいわ。
「進撃の巨人」能力の総評
始祖ユミルの死後に魂を9つに分けたとされている為、もともと始祖ユミルは、九つの巨人全ての能力を使えたことはほぼ間違いないでしょう。

九つの巨人全ての能力を使えたら、それはもう神だよね。。
始祖ユミルを有する過去エルディア帝国は、そのあまりの戦闘力から世界中から恨まれ、「悪魔」と脅威の的となったのも、無理もない話です。
その後、巨人の力は9つに分かれたとしても、次は九つの巨人をめぐって戦争が起こり、多くの人類の命が失われることとなりました。

巨人の力は、人類にとって脅威であると同時に
希望でもあったんですね。。
進撃の巨人は架空の物語ではありますが、私たちの現実世界の各地で繰り返し起こっていることと同じかもしれません。
進撃の巨人の物語が完結しても、私たちに考える機会を与えてくれる素晴らしい作品ですね!
「進撃の巨人」9つの巨人の力の解説まとめ
いかがでしたでしょうか。
個人的には、巨人の力は9つに分かれたとしても、始祖の巨人の最強ぶりは群を抜いていると思っています。
作中で、九つの巨人を描いた宗教画でも、始祖の巨人と思われる女神が中央に描かれ、他の巨人が従う構図になっているように、その圧倒的な力は明らかですよね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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