諫山創氏による「進撃の巨人」は、2009年から2021年まで「別冊少年マガジン」で連載されたダークファンタジー漫画作品です。
アニメや映画化など様々なメディアミックス展開がされていますので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
原作が凄く好きな作品であるほど、アニメでがっかりすることが多い私ですが、この作品はアニメも素晴らしかった!!
気持ちの悪い無垢の巨人の走り方なんて、漫画で読んだまま再現されています!
既に完結している作品ですが、やはり今なお気になるのは、ミカサはエレンの死後、どのように暮らしてきたのだろう、ということ。
今回は、ミカサについて考察しました!
「進撃の巨人」ミカサについて推察①ジャンと結婚した説
やはり最も気になるのは、エレン没後に、ミカサは結婚したのだろうか?ということ。
「進撃の巨人」コミック34巻の加筆エピソードでは、ミカサはエレンの墓参りに、男性と2人の子どもと思われる人たちと訪れる場面が描かれました。
一体これをどう解釈するのか?作中には勿論描かれていないし、セリフもないコマなので想像するしかありません。
この男性こそがジャンであり、ミカサと結婚したのではないかという説があります。
しかし、ミカサはエレンが亡くなった後もマフラーを巻き、そしてミカサも亡くなって棺に入るときにもマフラーを巻いています。
つまり、ミカサは最期までエレンのことを想い続けており、寄り添う男性は、エレンを想い続けるミカサさえも愛していたのではないかと考えられます。

めちゃくちゃ深い愛だね。。せつない。
ミカサがエレンを想い続けていることを受け入れる器の大きさ、そして、このとても見覚えのある後ろ姿。それはジャンではないかと言われるのも自然な流れです。
アニメ化される際に、棺に入るミカサの薬指に指輪が追加されました。
「進撃の巨人」の世界に結婚指輪の概念があるかは定かではありませんが、あえて指輪を描いたとなると、ミカサは結婚したという設定も考えられます。
年をとってもマフラーをつけて「エレンのお墓に花を供え続けるミカサ」をずっとそばで支えるジャンの男気には脱帽です。。

かっこいいね、ジャン!!男の中の男だよ!
普通の男性には耐えがたい現実ではありますが、調査兵団時代からミカサのエレンへの感情を知っているジャンであれば、大いにあり得ることですよね!
「進撃の巨人」ミカサについて推察②ジャンと結婚していない説は?エレン一筋説について
ミカサはやはりエレン一筋の人生だったという説も当然あります。
ミカサは、エレンがどんなに非道なことをしようとも、エレンを一筋に思い続けていました。
これはもう、すごい酷いことを言われても、傷ついても、ミカサはエレンを信じて疑わなかったんですよね。

正直、エレンに怒りを覚えるほど酷いときあったよねー
そんなミカサが、エレン以外の人と結婚するのは、全く現実的ではありません。
更に、この説の裏付けがあります。
エレンがよく居眠りをしていた場所にエレンのお墓を立て、その石碑に書かれた言葉に注目です。

「進撃の巨人」コミックカバー下の文字を解読する時と同様です!コミックをさかさまにして読んでみてください。
「サイアイノ アナタ ココデトワノ イネムリニツク」と読むことができます。
つまり、ミカサにとってエレンは最愛の人なのです。
また、ミカサが亡くなった後、ミカサのお墓はエレンのお墓の隣に建てられました。
もしミカサがジャンや他の人と結婚していたとしたら、旦那家系の墓と同じ場所に建てられるのが一般的ですよね。
そうではなく、エレンのお墓の隣に建てたというのは、やはりミカサは生涯誰とも結婚せず、エレンのことを想い続けたという結末が自然かもしれません。
個人的には、ジャンには悪いけど、やっぱりミカサは最期までエレンの味方でいてほしいです!
「進撃の巨人」ミカサについて推察③頭痛は何だったの?
ミカサはたびたび頭痛を起こします。
ミカサが慢性的な頭痛を持っていることが初めて明らかになったのは、エレンの母であるカルラが無垢の巨人に食べられた時です。
ただし時系列的にいうと、初めてミカサの頭痛が起こったのは、ミカサが誘拐されて山小屋に囚われている時です。
ほとんどの場合、エレンに何かあった時やミカサ自身の命が危機に陥った時に、頭痛が起きているようです。
一体、ミカサの頭痛はなぜ起こるのか? その説は二つあります。
一つ目は、最期、ミカサがエレンの首を切った後、「あなただったのね、ずっと私の頭の中を覗いていたのは」と目の前に現れたユミルに対して言います。
この言葉から考察すると、頭痛が起きる時は、ユミルがミカサの頭の中を覗いた時だと考えられています。
このことから、エレンやミカサが危険な状況に陥った時、ユミルがミカサの行動に興味を持っている、ということですね。
もう一つの仮説は、「未来のエレンが始祖の巨人の力で、現実を改ざんした」ということが挙げられます。
「始祖の巨人」の力は、レイス家やアッカーマン一族には影響を与えないとされていますが、ヒストリアの幼少期にフリーダが会いに来た時、決まって別れるときはヒストリアの記憶を消していました。
フリーダはその時点で「始祖の巨人」を有しているわけですから、「レイス家は、始祖の巨人の影響を受けない」は矛盾します。
そして、その可能性はアッカーマン一族にもあります。
「始祖の巨人」は両者の記憶をも改変できるとなると、ミカサの頭痛は始祖の巨人による記憶の改変に抗おうとしていたと考えられます。
このように2説ありますが、同じくアッカーマン一族のリヴァイには頭痛の描写は無かったことから、やはりユミルによって頭の中を覗かれた場合に頭痛が引き起こされた、という説が濃厚とされています。

うーん。。でも、リヴァイには記憶を改変させようとしたことがなかったのでは?とも思うけど、ミカサの最後の言葉の意味を考えたら説①が濃厚かも。
「進撃の巨人」ミカサについて推察④なぜ、ユミルが選んだのはミカサだった?
ユミルとミカサの共通点と言えば、誰かに依存していること。

依存というのか、愛というのか。。
ユミルはフリッツ王を愛していたし、ミカサはエレンを、「家族」と言うには強すぎる想いを持っていました。
ユミルはフリッツ王への報われない愛が原因で、2000年もの間、座標に引き籠って巨人を作り続けていました。(しかも砂で)

果てしない想いだ。。。
進撃の巨人の次期後継者であるエレンとミカサが、自分とフリッツ王の状況と重なったと考えられています。
また、コミック33巻133話「罪人達」で、エレンと始祖ユミルが座標に並び立つ姿は、二人の同化を象徴しています。
エレンはユミルに触れることができますが、エレン以外はユミルに触れることはできません。

エレンが触れることができたのは、ユミルのことを理解できたからだね。
全てのユミルの民は繋がっていますが、その中でも2人の繋がりは強いということです。
始祖ユミルを解放し、巨人の力を消滅させるには誰かが始祖ユミルを説得しなければなりません。
その説得をする役目はエレンであり、始祖の力をもつ実体であるエレンを切る人はミカサしかあり得なかった!
始祖ユミル=エレンを解放できるのはミカサ、だからユミルが選んだのはミカサだという間接的な理由だと考えられます。

すごい悲劇なんだよね、ラブストーリーとしては。
エレンの解放は、すなわち始祖ユミルの解放にも繋がっていたのですね!
「進撃の巨人」ミカサについて推察まとめ
いかがでしたでしょうか。
大好きな作品である「進撃の巨人」。
こんな哀しいラブストーリー、見たことないです!
世の中は平和になって終わる話だけど、切ない気持ちが残りまくる最高の作品なので、読んだことがない方は是非読んで頂きたいです。
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